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ヒト網膜ガングリオン細胞 極低温凍結ミトコンドリアのEELS元素マッピング

Gatan社使用装置

GIF Continuum® K3®、Model 626 クライオホルダー、DigitalMicrograph® ソフトウェア、 およびLatitude® Sソフトウェア

 

研究の背景

生物細胞の電子線耐性が低いため、水分を保持したまま極低温凍結されたサンプルの化学組成を調べることは技術的に困難です。単粒子トモグラフィーの典型的な電子線量は約40 e-2ですが、この値は無機物サンプルにて電子エネルギー損失分光法(EELS)スペクトルイメージ(SI)手法を用いてデータ収集する際の典型的な電子線量である約107 – 108 e-2よりも、数桁小さな値になります。この理由の一つには、弾性散乱電子の散乱断面積に対してイオン化エッジにおける非弾性散乱電子の散乱断面積の値が比較的小さいためにイオン化エッジの信号が相対的に小さくなる事があります。さらに、旧世代のシンチレーターカップリング型のCCDを用いた検出器では入射電子を信号に変換する際の効率が悪く、弱い信号に対して充分なシグナルノイズ比(SNR)を得るためにはより高い電子線量が必要でした。これらの問題に対し、GIF ContinuumにK3直接検出器を統合する事で信号の収集効率を著しく向上させ、EELS測定における全体的な電子線照射量を低減させる事が可能となりました。本実験概要では、GIF ContinuumとK3の機能を組み合わせる事によって、技術的に困難であった生物試料内のCa分布測定を実施した例を示します。